松風園について
松風園は昭和20年代に建設されたお茶室を有する日本庭園です。
かつての福岡を代表する百貨店である「福岡玉屋」の創業者田中丸善八翁の邸宅「松風荘」の跡地を整備後、平成19年度に福岡市平尾に開園し、一般利用できるようにしました。
また、「松風園」の由来である田中丸家が愛用した茶室「松風庵」は、当時の状態で保存されています。
公園内マップ
正門から受付まで伸びる石積み階段を登りきると、駿河湾と富士山をイメージした美しい日本庭園が広がります。樹齢100年をこえるイロハモミジをはじめ、織部灯籠や春日灯籠、四ツ腰掛け(卍字亭)を写した四阿(あずまや)が配され、四季折々の日本の美しさを体感できます。
また当園にしかないと言われている棗(なつめ)灯籠があります。これは茶道をこよなく愛した田中丸氏が茶道具である棗をイメージして作らせたもので非常に珍しいものです。
「松風庵」は京都から資材や数奇屋師を集め、その意匠や技術の粋を遺憾なく発揮した本格的な茶室です。障子を開けると美しく開放的な日本庭園を望むことができます。
茶室は「松風庵」(小間)と広間、新館に和室8畳2間があります。庭園には露地と野点広場、あずまやや腰掛待合、蹲踞(つくばい)等を備えており、茶道をはじめ、様々な文化交流の場として市民の皆様にご利用いただいています。
松風園は天神から南に広がる浄水エリアにある、静かな住宅地内に位置します。周辺に福岡市動植物園、浄水緑地、平尾山荘(野村望東尼山荘跡)など自然豊かな散策コースが点在し、また、松風園自体も平尾の貴重な緑地保全に役立っています。
施設にはエレベーターを設置しており、駐車場から玄関ホールまで車いすでも移動できます。
園内では抹茶のご提供(有料)を行っておりますので、庭園を眺めながらの一服をお楽しみいただけます。
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